楽しく読めて好かれる、心を動かす物語

  1. 心の在り方
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ぐるぐる回る悩みと解決策の見つかる考え事の違い。

「なんで俺ばっかりこんな目にあうんだ。この先20年経ったら俺はどうなってしまうんだ。

もし事故や病気にあったら。それだけじゃない。会社が倒産したら…AIが進化したら…今の仕事がなくなったら…俺は一体どうなっちまうんだ!」

ユタカはテーブルに突っ伏し頭を抱えていた。

ユタカは悩みうなされていた。
どれだけ悩みを克服しようと考え続けていてもその悩みから解放される日はなかった。

それよりもその悩みと抱える頭痛は日を追うごとに大きくなってきていた。

友人にそのことを説明し、助けを求めたがこの本を読んだら良いと本を渡されただけで、ろくに話を聞いてもらえなかった。

「俺はこんなに悩んでいるのに。あいつは悩みがないからこんなに簡単なことを言えるんだ」

ユタカは憤りと悩みに押しつぶされ、頭を抱えたままテーブルの上にうな垂れた。

今までもなんども悩みに打ちひしがれてきたが、今回の悩みはユタカの限界を超えかねない障害であった。

早くなんとかしなくては。

頭を働かそうとするも答えはいつも堂々巡り。

「どうしたら良いんだ。いくら考えても答えは見つからない。この不安な気持ちはいつになったら晴れるんだ。怖い。怖くてどうしようもない…。一体いつになったら…」

どうしようもない不安に押し潰され、ユタカは高鳴る鼓動に震えていた。

小刻みに震える中、顔をあげると一つの本がユタカの目に入った。先日、友人から読めば良いと渡された本であった。正直、本を読む元気などからっきしもなかったが、ユタカは勧められた本に手を伸ばした。

本は悩みに関するものだった。初めのうちは半信半疑で読んでいたが、読み進めるうちユタカはどんどん本の内容にのめり込んでいった。

この本によると悩みは悩みのままにしておくから恐ろしいものに思えて手も足も出なくなってしまうらしい。そして、驚いたことに悩んでいる間は考えを巡らせることができないのだそう。

「なんてこった!
そんなはずはない。俺は今まで散々考え尽くしていたはずだ。それを考えていなかっただって?」

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そう、確かにユタカは悩み考えていた。だが、正しくは悩みを循環させているだけにすぎなかった。

この本によれば、考えるとは問題の解決策を探る行為を指す。

つまり、

・なぜ私は今この問題に悩んでいるのか?
・最悪の事態に陥った時どんなことになるのか?
・それは耐えられない問題なのだろうか?
・どうしたらその問題を解決できるのか?

といった問いに答え、悩みの原因を探ることで解決策を考え抜くことである。

これで初めて悩みが考えに変わる。

ユタカは早速自身の悩みを問いかけることにした。

・なぜ私は今この問題に悩んでいるのか?
→それは仕事がなくなることが怖いからだ。
・最悪の事態に陥った時どんなことになるのか?
→仕事を失ってしまうだろう。そうすれば、新しい仕事を探さなくてはならない。
・それは耐えられない問題なのだろうか?
→確かに辛いかもしれないが、今すぐ死を迎えるわけではない。思うほどには怖くはない。
・どうしたらその問題を解決できるのか?
→いつ今の仕事がなくなっても良いようにスキルを蓄えておけば良い。AIに関してもAIが出来ないことを積極的にやっていけば良いだけだ。

悩みを自分に問いかけて対話を行なっていくだけで、悩みが大したことではないことがだんだんとユタカにもわかってきた。わかってくると胸のつっかえもすっとなくなり、次第に落ち着きを取り戻し始めていた。

そして、悩みと考えることの違いもわかった。あてもなく悩んでいるのと解決策に向けて考えているのとでは全く違うのだ。

今まではただ悩んでいただけだ。
だから、いつも思考が先に進まず怖かった。
だけどこれからは違う。考えるということを学んだのだから。

こうして、ユタカは悩みを克服することができた。当然、その後悩みを抱えることはなくなった。悩みを顕在化して解決策を探るようにしたからである。

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