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『たった5分。たった5分はじめに全体像を語るだけで良い。やることがあらかじめわかっていれば、すぐに作業に移ることが出来る』
今夜もあなたが主人公になったところを想像してもらいたい。
あなたはあるプロジェクトに応援として参加した。プロジェクトを総括しているマネージャーはただ一人。
他のプロジェクトメンバーも急遽他から集められたようだ。
マネージャーは忙しなく作業に取り掛かっている。メンバーが集まってきたことを知るマネージャーは、個々のメンバーに指示を出した。
もちろんあなたにも指示が出される。
あなたは指示通りに作業に取り掛かる。
程なくして、先ほど指示された作業が終わり、一息つこうとフロアの椅子に腰掛けた。
周りのみんなも一息つき始めたようだ。
そこへマネージャーが飛んできて声を張り上げた。
「まだ作業は終わってないんだ!作業が終わったら、とっとと次の作業に移ってくれ!
あれとこれをやっておいてくれ!」
なんだ終わりじゃないのか。とあなたたちはまた言われた通り作業に取り掛かる。
また作業が終了し、今度こそ一息つけるかと思ったら、またマネージャーが飛んできた。
「まだ終わりじゃないってば!休んでる暇があったら、次はこっちの手伝いをしてくれ!忙しいんだよ!」
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途中、休憩を入れたものの進行の悪さに参加者はイライラとしていた。
深夜過ぎようやく全ての作業が終わったが、誰一人喜ぶものはいなかった。
参加者のストレスがピークに達していたのだ。
ここであなたは思う。
「なぜプロジェクトの冒頭で今回のプロジェクトの目的、ゴール。そのための計画などを皆と共有しなかったのだろう?」
これさえ初めから共有することが出来ていれば、こんなことにはならずに済んだのに。と。
こんな経験一度や二度したことがあるのではないか。
プロジェクトマネージャーは初めから終わりまで明確に手順がわかっている。
そのため作業が終われば、都度的確な指示を与えることができた。だが参加者にはそれが全く見えていない。
見えていなければ伝わらない。
そして、作業は細切れとなり、遅れが生じる。
こうならないためにもまず全体の流れを頭の中に入れてもらおう。
本日の教訓
■先に全体像を語ろう
全体の流れがわからなければ参加者は、次に何をして良いのかが把握できない。
勘の良い人は自発的に考え行動をとるが、皆ではない。少しでも多くの人に自発的に行動してもらいたいのであれば、まずはじめに目的やゴール、手順を共有しよう。