スポンサーリンク
『問題が起こったら問題をクリアした先達の人にやり方を教わるのが一番。まずは彼らのやり方を試してみよう』
夢幻はある日、超難解なクエストに立ち向かっていた。それはあまりに難解で上級者でも諦めてしまうほどの難解さであった。
夢幻も何度かそのクエストに挑戦したが、まるで歯が立たず、数回チャレンジしただけですぐに諦めてしまった。
「こんな難しいのクリアできる人なんているの?」
そう思わず口にしたくなってしまうほどだった。
「きっと課金しまくってキャラクターをガッチガチに鍛えた人じゃないと攻略不可能でしょ、これ」
夢幻はあまりに難解なクエストに少し愚痴をこぼした。
博識はどう攻略しているのだろう?そう思った夢幻は博識に聞いてみた。
「ねぇ、博識。ここの超難解クエストはもう攻略した?」
博識は即座に答えた。
「あぁ、もちろん」
夢幻はギョッとして博識に聞き返した。
「嘘でしょう?もしかして博識、重課金した?」
「課金?してないよ。頭を使えば、攻略出来るもんだぜ」
笑いながら、博識は答えた。
夢幻にはそのことが信じられなかった。
夢幻も少なからず、頭を使って戦略を練っていた。
しかし、それでも全く歯が立たなかったのだ。
それなのに、課金もせずに攻略出来ただなんて。
夢幻が呆気にとられた表情を浮かべていると博識が救いの手を差し伸べた。
「ヒントは違うところにある。頭を使ってチーム構成を考えるだけが戦略じゃないんだぜ?もっと隣を見てみろ」
ちっともわからん。
という顔の夢幻を見て、博識は説明を続けた。
「アイテムだよ。アイテム。このゲームにはアイテム機能があることを知ってたか?今まで使ったことなかっただろ?今回はそれを使うんだよ。アイテムの中には攻撃力を30%も向上してくれるアイテムがある。しかも、それと同種のアイテムが実はもう一つある。
そして、それは重ね掛けすることが可能なんだ。
この重ね掛けを使って一気に攻め込むんだよ。
このクエストをクリアするには一撃でボスを沈めるしかない」
「そんな方法があったんだ!早速やってみる」
5分後。
夢幻は嬉しそうに博識の元へ現れた。
「博識の言うとおりにやったらすぐにクリア出来たよ!よくわかったね!」
したり顔の博識が呟いた。
「当たり前だろ。俺を誰だと思ってるんだ。
と言いたいところだけど、実は俺もこの方法は常連さんに教えてもらったんだ。
自分で思いついた人はすごいよな。細部にまで目を配り、戦略を練る天才はどこにでもいるもんだな。
俺たちは天才になることは出来なくても、学ぶことは出来る。わからない時には先達の方々の意見を聞く。
これが一番だな。
きっとその常連さんが教えてくれなかったら、夢幻と同じように同じ枠組みの中で考え続けて攻略出来なかったよ。うまくいった人の意見は貴重だわ」
「ほんとだね。僕も博識に教えてもらえなかったら、クリア出来なかったよ」
こうして二人は先達に学ぶ大切さを発見した。
本日の教訓
■答えに煮詰まったら枠組みの外に答えを求めよう
答えがいつも枠組みの延長線上にあるとは限らない。時にはいつも考えている思考の枠から外に飛び出さなくてはならないこともある。
いつもやっていない方法
隣の業界の成功事例
当たり前だと思っているものに疑問を持つ
などが有効だ。
■先にその問題をクリアしている人がいれば、その人に話を聞こう
やはり既に成功している人の意見は参考になる。どのようにクリアしていったのか聞いてみよう。
何も全て自分一人で考えなければならないわけではない。答えを知っている人がいるのなら、聞くのが一番だ。
この記事へのコメントはありません。