スポンサーリンク
『他のユーザーが盛り上がっていれば、自分も手に入れようと楽しい気分になってくるものだ』
ある日の午後、博識はこの日もゲームに夢中になっていた。そんな中、毎週のように追加される新たなイベントを見てあることに気がついた。
それはイベントによって盛り上がり方も違うということだ。
楽しいイベントもあればつまらないイベントもある。これは特に変わったことではない。
ごく当たり前のことだ。
当然盛り上がりを見せるイベントであれば課金するユーザーも増える。
これも特に変わったことではない。
楽しいイベントなら誰でもやりたいという欲求は増えるものだ。
だが、課金という点でもう一つ面白い点を博識は発見した。
それはユーザー間のやり取りによっても課金額が変わるということだ。
ユーザー同士が気軽に交流をとれる掲示板にて、博識は実際にそのような動きを目の当たりにした。
あるイベントが始まるや否や掲示板によく書き込む常連ユーザーがすぐさまこんな発言をした。
「早速10連ガチャ回してきます」
※10連ガチャとはガチャガチャを10回連続で回せる課金ガチャのこと。1回ずつ回すより少しだけ良いものが手に入ることがあるガチャ。
この発言をその場にいた全ユーザーが見守っていた。
「爆死しました〜(/ _ ; )」
※爆死とは全滅したことを指す。
残念ながらそのユーザーは目当てのキャラを当てられなかったようだ。それを見た他のユーザーたちが慰めの言葉をかけつつも
「後に続きます」とガチャを回していた。
その後ガチャを回すユーザーが書き込みを行い、掲示板は賑わいを見せていた。
「爆死しました」
「50連回してきました」
「やったー!!目当てのキャラ当たったー!!!」
「羨ましい!課金してくるか」
「俺も課金してくる!」
などなど。掲示板はお祭り騒ぎのように盛り上がり、書き込みにつられたユーザーが続々課金してくるとガチャ報告を行っていた。
イベントの面白さ以外にも仲間や仲の良い人が盛り上がれば、釣られて課金したくなる。
博識はこの点に興味を持った。
「そうか。市場を作り出すのは何もゲームの面白さだけではないんだ。ユーザー同士で盛り上がれる要素があれば市場は動くんだな」
博識はゲームに必要なのはゲーム性だけではなく、皆で盛り上がれる祭り要素も欠かせないのだな。と、この時悟ったのであった。
本日の教訓
■参加者同士が交流取れる場を作ろう
参加者同士が交流出来る場を用意することで、このゲームは課金を誘発することができた。
周りのみんなが楽しそうにしているから自然と購入しようという意欲をかきたてることができたのだ。
この仲間同士で盛り上がれる場の提供はゲームだけに留まらず、他のことでも使える。
もし無いのなら、交流できる場を提供してあげよう。
スポンサーリンク