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なぜ面白い話とつまらない話があるのか?

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私が一番最初の会社に勤めていた時の研修のことは9年経った今でも、鮮明に思い出すことができる。たった一度だけ誰のことも全く褒めない上司から大絶賛された経験があるためだ。

入社当時、関東エリアに30名近くいた新入社員はローテーションで2週間、東京本社で研修を行っていた。研修の中には新入社員が毎日本社スタッフの前で朝礼の司会を行い、その日の重要事項、各営業所で起きた出来事などを皆に共有。

そして、最後に必ず『マナーの確認』をする。というものがあった。
そのときの朝礼で私はたった一度だけ、新入社員皆から「鬼の黒川」と恐れられた上司から褒められたことがある。

他の新入社員は必ずと言っていいほど、朝礼のやり方を指摘され、コテンパンにされていたのにもかかわらず、ただの一度だけ
「君の司会は素晴らしかった。声の出し方も姿勢もよかった」
と普段全く笑わない上司がニコニコと笑顔になりながら、褒めてくれたのだ。

それだけではない。
今まで一度も話したことのなかった本社のベテラン社員の方からも
「いやー、今日の朝礼はとってもよかった!なんだか、すごく共感できて気持ちよかったよ!ありがとう!」
と大絶賛をもらったのである。

しかし、私はどこが褒められたポイントなのかわからず、その後は再現することができなかった。
というのも、その後、姿勢を良くし、ハキハキとした話し方をしても全く褒められなかったからである。

そして、つい最近【リーダーはストーリー語りなさい-顧客と従業員を魅了し、説得し、鼓舞する究極の方法】を読み、ようやくなぜ私があの時褒められたのか、その理由に気がつくことができた。
姿勢が良かったからでも、声の出し方が良かったからでもなく、今振り返れば私はまさに、この本がお勧めしているストーリーを語っていたのである。

マナーの確認をする時、私はこんなことを語った。
「それでは、マナーの確認を行いたいと思います。
最近コンビニに入ると、こちらの顔も見ないのに、

「いらっしゃいませ。」「ありがとうございました。」

という声だけが響き渡ることが多々あります。

声を出した人からしたら挨拶をしている。と良いことをした気分でいるのかもしれません。
ですが、この相手の顔を全く見ないで、うわべだけで挨拶をする行為は受け取り側からしたら、「そんなにイヤイヤ挨拶するくらいならしなければ良いのに。」とプラスどころかマイナスの印象すら与えてしまうことにもなりかねません。

挨拶を行うのなら、マイナスな印象を残すのではなく、必ず相手の目を見て挨拶し、プラスな印象を残しましょう。

それでは、おはようございます!今日も1日よろしくお願いします!」

私はこのストーリーを語ることによって、コンビニに入った時の嫌な店員に挨拶された時の情景を思い出させ、目と目を見て挨拶することがどれほど重要なことなのか想像してもらうことに成功していたのだ。

しかし、その当時はストーリーが大切なことにも、自分自身がストーリーを語っていたから褒められていたことにも、ましてや自分自身がストーリーを語っていたことにも気がついていなかった。

私はこの本を読んだことで、この成功体験はストーリーによるものだと気がつくことができたのだ。
そして、ストーリーには絶大なる効果があることを実感した。

今ではわかる。
なぜ面白い話とつまらない話があるのか。

なぜ感動する映画、ドラマ、音楽、スポーツ…などがあるのか。

それはそこにストーリーがあるからである。
物語のような面白い文章が書けるようになりたい!と思う方には是非ともこちらの本をオススメしたい。

「リーダーはストーリー語りなさい-顧客と従業員を魅了し、説得し、鼓舞する究極の方法」

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