1. アトピー性皮膚炎のこと
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強烈なかゆみを感じた時に言われ続けている神話を覆そう

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これから書く方法は脱ステロイドを行っている人にとっては「なるほど!」と思える内容だが、行っていない人にとっては途中までしか参考にならない情報かもしれない。
アトピーの常識をまたも覆す内容だが、一部の人には参考にならないことの断りをあらかじめ入れさせていただきたい。

アトピーの神話には『かいてはいけない』『かゆみを我慢しろ』『叩け・つねれ』というものがある。
僕も子供の頃から散々言われてきた。

「かくからかゆくなるんだよ」
「かいたら悪化するよ?我慢しなさい」
「どうしてもかゆくなったのなら、叩きなさい」

もう言霊のように会う人会う人に言われ続けてきたので、何度これらの言葉を聞かされ続けたかわからない。
それらはあたかも真実のように伝えられてきた。

実際のところどうなのだろう?と思い調べてみたことがあるが、割と多くの情報に触れてもこのようにかいてあることが多い。

かくことで刺激され、さらなるかゆみを誘発する。
それはわかる。実際にその通りだ。
しかし、では初めのかゆみはどこから来るのだろう。
この耐えられないほどのかゆみをどう我慢すればいいのだろう。

そこでどうしようもなくなったときの最終手段。
『かゆい場所を叩く・つねる』の登場である。

実をいうと僕の愛すべき息子は現在4歳になるのだが、アトピー性皮膚炎を患っている。
僕と同じように脱ステロイドを行い、脱保湿で日々自己治癒力を高めている最中だ。

開始した時期は2019年12月末からなので、まだ4か月と期間は浅い。
にもかかわらず、さすが子供。新陳代謝が良いのだろう。
僕よりも早く完治するのではないかと思わせるほどの回復力を見せている。素晴らしい。

だが、手足の関節はただれてしまうこともあるほどにかき崩してしまうことも少なくない。
そんな息子を不憫に思った大人がどこからか仕入れてきた情報をもとにこう言ったのだろう。

「かゆくなったら、叩くのよ」

息子は僕や妻が教えたわけでもないのに、かゆくなった患部をぺちぺちと叩くようになった。

息子に何をやってるの?と聞くと、「たたくといいんだよ」という息子。

その言葉を聞いて僕はすぐさま「叩かなくいいんだよ」とその行為をやめさせた。
「でも、かゆいんだよ」と息子は訴えかけてくる。

そこで僕はこう言った。
「いいかい?かゆいときはね…」

かゆいときに叩くという誤った真実

僕の経験則から言わせてもらうとかゆいときに叩くというのはまったくもって論外だ。
叩いて痛みを与えれば、かゆみが和らぐということなのだろう。

非常にナンセンス!
叩いた瞬間はいいかもしれない。

しかし、叩いたことによる刺激でさらなるかゆみを誘発してしまうのだ。
さらに顔を強く叩いてしまうと白内障や網膜剥離、失明といった被害を及ぼしかねない。
つまり、叩いていいことなど全くない。

一体叩けばいいなどということは誰が吹き込んだのだろうと思いたくもなる。
神話の一つが崩壊した。

では、「かくからかゆくなる」、「かくと悪化する」という神話はどうなのだろう。
残念ながら、これらは事実だ。

しかし、絶対的に間違っていることがひとつある。

「わかっていたって我慢できるもんじゃねえんだバカ野郎」

である。

大体かくな我慢しろと言うてくるのは、アトピーになったことのない人が言うセリフだ。
アトピーのかゆさがどの程度のものなのかも知らずに語るんじゃないと声を大にして言いたい。

はっきり言ってできるのなら、とっくのとうにやっている。
それが出来ていれば、何一つ苦労などしていないのだよ!

以上!という話なのである。

話は合っている。
だが、それは机上の空論に過ぎない。
理屈では合っているが、実際には何の役にも立たないアドバイスだ。

つまり、我慢しなさいという神話、これも論外だ。
では、具体的にどのように対策をしていけばよいのだろうか。

方法は三つある。

かゆいときに行う本当の対処法

まず一つ目、呼吸を意識する。

我々が夢中になってかいているとき、実は呼吸が浅くなってしまっているのだ。
これにより自律神経に乱れが生じ、交感神経が活発となってしまうということがわかっている。

すると、イライラし始め、それに伴いかゆみも激しさを増してくる。
そして、かゆいからかき、イライラし、またかき…という負のスパイラルに直面してしまう。

こうなってしまったなと感じたら、すぐさま目を閉じ、ゆっくりと深呼吸を繰り返そう。
それでもかゆみは続いていくが、副交感神経が優位になることでいくらかのかゆみを軽減させることが出来る。

ぜひ、試しに行ってもらいたい。
目を閉じてゆっくりと呼吸を行う。かゆいなと感じたら、より強くゆっくりと呼吸することに意識を集中させる。

夢中になってかいているなと実感したら、呼吸を整えることを意識していこう。

では、二つ目、患部を冷やす。

かゆみというのは炎症反応から引き起こされる。
つまり、原理は単純でかゆみを誘発している箇所を冷やしてあげることで、炎症を抑えることが出来るのだ。

するとかゆみが収まってくる。
しかし、この方法は一時的であることが多い。
というのも、患部にアイスノンなどを当てている間は収まるが、とるとまたかゆみが襲ってくるからである。

それでも、強烈にかゆい時には効果的だ。
何度もあてがうことでその場をじっと耐えしのぐことが出来る。
この時も患部を冷やしながら、呼吸を意識してあげるとより効果を上げることが出来るので、やってみてもらいたい。

ただ、一点だけ注意しなくてはならないことがある。
それはけっこう寒いということ。

体調を崩さない程度に冷やしていこう。

そして、三つ目。これが実に衝撃的な方法だ。
わが子にも真っ先に言うのが、この方法である。

しかしながら、これは脱ステロイドを行って、自己治癒力を高めている場合にのみ有効な手段と言える。

僕は子供がかゆくて叩こうとするとこう言う。

「かきたくなったらかいていいんだよ」

三つ目の方法、それは我慢などせずにかく。である。
かくな我慢せよという神話と真っ向から対立する方法に驚いたことだろう。

しかしよく考えてもらいたい。
あの地獄のようなかゆみを我慢できたことがあるだろうか。

僕個人のことで言えば、記憶する限りではほぼない。
また脱ステロイドを行ってからは、リバウンド症状による強烈なかゆみに耐えられたことなど一度もないと思う。

それほどまでに尋常ではないかゆみを我慢したところで最終的にはかいてしまい、自己嫌悪に陥ってしまうのだから、初っ端からかいてしまえばいい。
かいてかいてかきまくると、かき終えたころにはかゆみがなくなっている。もちろんかき崩してしまうこともあり、ひりひりと痛みを伴うが、それでもかゆみはなくなっている。

そんなことをしたら、悪化するのでは?!
僕もそう思っていた。

しかし脱ステロイドを行って、自己治癒力が高まってくるとかいた以上に皮膚は回復していき、さらに強い肌となってかき崩しにくくなっていくのである。
実際に脱ステを行ってから計210日以上が経過したが、僕は今でも2時間以上はかいている日もある。

かき崩した回数など数えきれないほどだし、未だにひどい患部はかきすぎて皮がめくれ、あたり一面かさぶたが出来る状況だ。
落屑も山のように積もることも少なくなかった。だが、そんな状態になっていても日々肌は再生し続け、回復に向かっている。

皮膚を観察すると少し前よりもかさぶたになる範囲が狭くなっていたり、赤みが引いていたりと破壊よりも回復していることを実感することが出来る。

我慢することなどできないかゆみでストレスをためるのではなく、思う存分かいてしまおう。
むしろストレスをため込んでしまう方が、体にとってもアトピーにとっても良くない。

とはいえ、ここで問題も起きる。
それはかき崩してしまった惨状を見つめ、「せっかく治ってきてたのに、またやり直しだ」と落ち込みたくなってしまうこと。

この気持ちは非常によくわかる。
しかし、尋常ではないかゆみが襲ってきたらどうすることもできないのだ。
かいてしまったことは仕方がないと割り切り、それよりも明日にはまた肌が回復してくれている。
と、どんな状況でも頑張って再生してくれている肌に感謝して心を保とう。

しゃあないしゃあない。明日には回復してる。
破壊しても日々回復していく。

これくらい適当な気持ちでいるのがいい。

子供が苦しんでいたら暖かく包み込んであげる

もしあなたの子供が僕の子のようにアトピーに苦しみ、脱ステを行っているのなら、

「かきたくなったらかいていいのよ」

と優しく声をかけてあげよう。

子供は大人と違って自制することが出来ず、思い切りかいてしまう。
ボリボリと音が聞こえ、

「もうかかないで!!」

と言いたくなるほど、それは気持ちよくかきまくる。

その様子を見ていると辛くなるし、血だらけになって「痛いよ~」と泣いて訴えてくる。
本人もその様子が嫌なようで「かいちゃったあ」と涙目でボロボロになった患部を見せてくることもある。

それらの様子を見ると胸が締め付けられ、

「かいちゃだめなのよ!」

と言って守りたくなるが、我慢などできないのである。

かく手を掴んで無理やり止めようとすると、大人と同様にストレスを感じイライラを募らせてしまう。

子供にはかいちゃダメ!と怒るのではなく、思い切りかかせてあげて、温かい言葉で包み込んであげよう。
もちろん、傷がつきにくくなるように爪は短く切り、やすってあげる。
そして、こう声をかけてあげよう。

「かいてもいいのよ。
かいても、肌は強くなるから。
かいた分よりも明日はもっと回復しているから大丈夫

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