1. 心の在り方
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どんなに腹立たしいことがあっても人前で怒ることは避けよう

『常に誰に対しても誠実でなければならない。誠実ではない行動は目立ち、噂となってあっという間に拡散していく』

ある時、私がお昼時にとある飲食店の前を通りがかった時のこと。

その飲食店は行列客で賑わいを見せていた。

行列を見て、「このお店はきっと美味しいのだろうな。機会があったら、行ってみようかな」そう思いながら、少し微笑ましい気持ちでその場を過ぎ去った。

1時間ほどして、先ほどの店の前をまた通ることになった。

行列は落ち着いた様子で、ひと気はなかった。
その時、ちょうどお店に食品を卸す業者のトラックが店の前に駐車した。
運転手の様子がおかしく、やってしまった。といった表情を浮かべていた。

すると、突然店から支配人らしき人物が出てきて、突然運転手に罵声を浴びせた。

あまりに激しく怒鳴りつけていたので、私はびっくりした。

「てめぇ!!ふざけんなよ!!馬鹿野郎!!お前この前も遅れてきやがったよな!2回目だぞ!!上のもん呼んでこいよ!!」

短い罵声であったが、それはかなりの衝撃を受けるものであった。
支配人らしき人はそれだけ言い放つとすぐさま店へと戻っていった。
運転手は下をうつむき、覇気のない様子で仕方なく、車に乗り込みその場を立ち去った。

私はこの様子に思わず足を止めて呆然としてしまったのだが、その直後、またも大きな衝撃に見舞われた。
なんと、先ほどの支配人らしき人物が今度はお客様を笑顔で見送りに出てきたのだ。

先ほどと打って変わった様子の同一人物に私は恐怖を覚えた。
お客様に怒りを感じさせないという点では一流だと思う。

しかし、一部始終を知ってしまった私にとってそれは恐怖でしかなかった。

「こんな平気で納品業者さんのことをひどい扱いする人なんて信用ならない。きっと、裏ではひどい顔をしてるに違いない。絶対にこんな人がいる店なんて行くものか」

私は瞬時にこう思ってしまった。

確かに納品が遅れることはあってはならないことである。
だが、いくら遅れたからといって、それが2度目だったからと言って、人前で激しく怒鳴りつける行為は絶対にしてはならない。

外にいた私はもちろん、きっと店内にいたお客様にもその怒声は響き渡っていたに違いない。

それほど、大きな声で怒鳴りつけていた。
ひとたびそのことが知れ渡れば、お客様は2度とこのお店には足を運ばないだろう。

それだけはどんなに腹立たしいとしても絶対に避けなくてはならないはずだ。
それに今はSNSを使って一気に拡散してしまうこともある。

私もあまりのひどい態度にいっそのこと写メを撮ってツイートしてやろうかと思ったが、他の従業員が不憫で仕方がないので、堪えた。

もし、私以外の誰かがツイートして拡散していたら、もしかするとお店を潰すことにつながるかもしれないのだ。

これだけは絶対にしてはならない。

本日の教訓

■信用を失うのは一瞬である

どんなに信用を積み上げてきたとしても、このようなことがあれば、その信用は一気に崩れ落ちる。

仮にそうなってしまった背景をのちに語られたとしても、一度怒鳴るところを目の当たりにしたら、もう2度と心を開こうとは思わなくなる。

どんな時も誰に対しても誠実であることを忘れてはならない。

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