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先日、脱ステ300日目。
ちょうど10ヶ月を迎えた(厳密には違うけどね!)。
初期のリバウンド時に比べると症状はだいぶ沈静化してきているように思える。
しかしかゆみはあるし、落屑もまだまだ起きる。
脱ステ後、6ヶ月をすぎたあたりからは回復しているものの鈍化傾向にあり、不安を覚える日も多々あった。
それによくなっていた部分が突然かゆくなってきたり、かくと薄皮がめくれてしまったり、荒れはじめたり。
本当にこれでいいのだろうか?
もしかしたらこれ以上良くなることはないのではないだろうか?
これでは治らないのではないかと思うようになる。
実際に脱ステを行なっている人でも1年経過しても改善されず、ステロイド治療へと戻っていった。という話も多く見聞きした。
めまぐるしい変化が起きない、症状の再発、収まらないかゆみを目の当たりにすると戻りたくなる気持ちもよくわかる。
ただ、こんな時メンタルの持ち方や思考の転換を行うと、比較的乗り越えやすくなるのではないかと思うてあるので、その方法をいくつか紹介していきたい。
心が折れそうだと思うたらこれらをやってみよう
1.まずよく観察をする
何事においても観察することはとてもいい。
特に6カ月を過ぎたあたりからは回復スピードも鈍化してくることでその変化に気が付きにくくなってくる。
そのことに落ち込み、心が折れかかってくる。
だが、よくよく観察すると肌は日々本当にわずかではあるが、回復しようとしているということがわかってくるのだ。
かさぶたが本当にわずかに小さくなっている。
炎症している範囲がわずかに収まっている。
赤みがほんのり少なくなっている。
いつもより回復するスピードが速くなっている。
これらの変化は毎日細かくその患部を観察してみないとわからない。
それほどに些細な変化を実は繰り返している。
ただし、かいて薄皮がめくれるとまたかさぶたが出来るところからなのだが、それでも範囲は少しずつ狭まっているのである。
毎日観察していると、どんな状況になっても肌は回復しようと努めてくれていることに、感謝の気持ちすらわいてくる。
まずは観察してみてもらいたい。肌は常に回復しようと試みている。
2.仮説を立ててみる
なぜ治っていた患部が再発したように感じるのか?
一時期はよくなっていた患部が荒れ始めると、悪くなったとだけ思いがちだ。しかし、日々の観察を行い続けているといくつかの仮説を立てることもできてくる。
例えばかゆくなった場所をかいたら、薄皮がめくれ、その日から激しくかゆみに襲われたとしよう。
これを再発したと思うとつらい。
だからこう考えてみるのだ。
「いや、待てよ?もしかしたら表面上は回復し、かなり状態が良かったが、それはたまたまかいてなかっただけではないか?
かいてしまって薄皮がめくれるということは実はまだ内部的には回復力が弱い状態なのかもしれない。
だとしたら、表面に現れてしまうのも、頷ける」
と、このように日々の観察から仮説を立て、現状を正しく認識するのだ。
するとこれは再発したのではなく、まだ弱い状態だったことがわかり、回復に努めようとしている肌は成長しているのだな。と認識付けることも出来る。
3.勝手にポジティブな方向と結びつける
意外とこれが一番重要なことなのではないかと思うているのだが、認識を都合よく、勝手に良い方向へと結びつけてしまうというテクニックだ。
3のところで『これは再発したのではなく、まだ弱い状態だったことがわかり、回復に努めようとしている肌は成長しているのだな。と認識付けることも出来る』と書いた。
これも本当のところはどうかわからない。
ただそう思い込むことで、日々体は回復に向けて頑張っているのだ。と分かることでモチベーションをキープすることができる。
そんなバカな。と思うかもしれないが、案外人は思い込みに左右される傾向にあるのだ。
これを裏付けるデータもあり、人は緊張した時にどう思うかで結果が変わるという面白い実験がある。
あるグループには緊張をそのまま感じてスピーチしてもらい、別のグループには緊張を感じたら、「それは体から活力が出ている証拠だ。やる気に満ちて準備しているのだ」と伝えたところ、なんと後者のグループでは23%ほど結果が良くなったというデータがある。
「治ってきているからかゆみがともなう」
「落屑するということは治ってきている証拠だ」
「かいても肌は再生してくれている」
現状を認識するためにはポジティブではいけないが、前に進むためには思い込みは活用できる。
大丈夫、昨日よりも今日は良くなっている。
4.期待と現状のズレをなくす
今度は反対に現実を受け入れる思考にも目を向けよう。
暴飲暴食を続けているのにポジティブに「大丈夫!大丈夫!」と言うてたところで大丈夫なはずがない。
正しい方法で進めている時はポジティブに前だけを向き、おや?これはおかしいぞ?と思うた時には現実と向き合って、受け入れることも選択肢に入れよう。
例えば脱ステ10ヶ月ともなると、
「そろそろ治るんじゃないだろうか?」
「かゆみも治まってくるのではないだろうか?」
という期待を持ち始める。
しかし、蓋を開けてみると未だにすぐ薄皮はめくれるし、強いかゆみは毎日のように起こる。
これに落胆して心が折れることもあるのだが、ここを受け止めてあげることで前に進むことができるようになる。
「期待は持っていたけど、現実ではまだ強い肌になったとは言えないな。だからかいたら薄皮がめくれるんだな。そろそろかと思うていたけど、まだ3ヶ月以上はかかりそうだな」
このように期待する心を正しい目標へと書き換えて、現状を認識するのだ。
5.諦めて受け入れる
またかゆみに関しては【諦めてしまう】こともオススメする。
僕はそうだったのだが、かゆみというものは患部が軽傷化したら、なくなるものだと勝手に思い込んでいた。
だから日々体が良くなっていけばかゆみも減り、後半は楽になるだろう。と。
10ヶ月経って思うが、決してそのようなことはなかった。2時間以上の発作に襲われる。全身がかゆくて仕方がないという重い症状は出なくなったものの、堪え難いかゆみは平然と襲い続ける。
かく時間やかゆみを伴う患部は減った。
だが、かいている間の苦痛やその後の痛みは変わらずにある。
おそらくこういうものなのだ。
減るのではなく、かゆみは完治に近付くまでほぼほぼ襲い続ける。
だからかゆくて仕方ないのはもう仕方がない。
再発しているのでもなく、もうこれは仕様なんだ。
と、そう思うことでかゆみがなくならない、ということに対してストレスを感じることがなくなった。
このようにして時には諦めるという行為も役に立てることが出来る。
以上の5項目を取り入れることで動きの少なくなり始めた虚無期間を、高いモチベーションのまま過ごすことが可能となる。
まとめ
もういちど項目をまとめると
1.まずよく観察をする
まずは観察して良くなっていることを認識しよう。
2.仮説を立ててみる
もしかしたらこれは?という仮説を立てて現状を正しく認識しなおそう。
3.勝手にポジティブな方向と結びつける
どんな状況に置かれても、日々肌は再生を試みている。良い方向に進むよう位置づけよう。
4.期待と現状のズレをなくす
とはいえ、期待しすぎているとズレを感じた時に落胆が大きい。そのずれを修正しよう。
5.諦めて受け入れる
中には諦めて受け入れたほうが良いものもある。かゆみは続くものだと思うておけば、ストレスは緩和される。
変化の起きにくい期間はどうしてもつらくなりがちだ。
そんな時にはとらえ方の表現を変えて、心を楽にして問題に立ち向かっていくことをお勧めする。
ぜひ、できるところからチャレンジしてもらいたい。
ただし、正しいやり方で脱ステロイドを行っていなくては効果が出るものも出ない。
このブログでもいくつかのやり方を紹介しているが、独学で行うだけでなく、専門医の意見も聞くようにしよう。
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