1. アトピー性皮膚炎のこと
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辛いリバウンドを助けてくれる唯一の塗り薬が心身ともに役に立つ!

前回は脱ステや脱保湿は自己治癒力を高めるためのサポートをしてくれるという話をしました。

しかし、辛いリバウンドが起き続けている状況を見てやはり不安を覚えるというもの。
基本的には放っておいて自己治癒力が高まるのをひたすら待つことになりますが、何かできることはないの?

何も打つ手はないの?!と思うのが、人の心理。
やはり放っておく以外やれることは何もないのでしょうか。

この辛い状況をただただ耐えるのみなのでしょうか。

実はたった1種類だけ塗ってもよい塗り薬が存在します。
えっ?脱保湿を推奨しているのに、塗り薬?!と驚いた方も多いかと思います。

僕も驚きました。
そして、処方してもらった先生に何度も「塗っていいんですか?脱保湿になるんですか?」と聞きましたが、この薬は保湿しているわけではないので、塗っていいのだそう。

塗り薬=保湿と思い込んでいたので、これには目からうろこでした。

保湿を行うから回復しないという意外な事実

そもそも脱ステロイドを行うことと同時になぜ脱保湿まで行わなくてはならないのでしょうか。

①保湿依存症になるため
②保湿ではなく乾燥こそが回復の鍵を握っているため

このあたりの説明を僕が通っている藤澤皮膚科で具体的に解説してくれていますので、リンクを紹介します。

脱軟(脱保湿剤)について
http://fujisawahifuka.com/datsunan.html

上記サイトより保湿依存症について、とても分かりやすい文があったので引用します。

脱ステして、1年、2年以上たったにもかかわらず、なかなか良くならない人の多くがはまっているのが、
佐藤健二先生の指摘される『保湿剤依存症』なのです。



そういう方に共通した特徴として、
ワセリンやアズノール、オリーブ油、馬油 などの油脂性軟膏を
始終、絶え間なく、塗っていることがあげられます。

アトピー性皮膚炎の方の皮膚はおおむね乾燥していますから、ワセリンなどを塗るとべたつきますが、
当面の保湿効果が得られ、しっとりして、とりあえず安心できます。

ステロイド外用剤を塗ると当座の症状が抑えられ、その場のつらさをしのげるのとよく似ています。

当の本人は、ワセリンが皮膚にしみ込んでいくといいますが、はたしてどうでしょう。


ワセリンを塗ると…

(1)ワセリンを塗ると、体温で油分が蒸発する。
質の悪いワセリンを塗っている人の近くに行くと、軽油の匂いがすることがある。


(2)角質層にワセリンがしみて、溶け込んでいくかも知れないが、
本来の角質細胞内にある天然保湿因子や角質層内にあるセラミドなどの存在に
悪い影響を与える可能性がある。


(3)自然の保湿機能の邪魔をする。


(4)ワセリンが角化の促進作用に加担する可能性がある。
ワセリン自体に鉱物油としての不純物が含まれており、それに反応しているかもしれない。


(5)汗がでても、保湿成分である汗の成分の尿素が角質にしみ込んでいく妨げにならないか。


(6)角質に溶け込んだワセリン自体が様々な異物とともに
アレルギー炎症反応を促進させるアジュバントのような作用を起こしている可能性がある。

細胞性免疫反応を増強させるアジュバント(adjuvant、同義語:免疫増進薬) は元来助ける、振動するという意味であるが、抗原と混合または組み合わせることで抗体産生の増大、免疫応答の増強を起こす物質の総称である。殺菌微生物の ように抗原性をもつもののほか、alum(硫酸アルミニウム・カリウムなど)や鉱物油のように非抗原性のものもある。


アジュバントの効果は、

○抗原を不溶化することで組織に長く留まって抗原を徐々に長期間遊離させること、

○抗原をマクロファージに貪食されやすい状態にすること、

○免疫に関する細胞を非特異的に活性化することで、少なくともいずれか一つの性質をもつ。


(7)ワセリンを塗ることにより、体温が上昇し、
そう痒が起こりやすくなる。


(8)油脂性軟膏は、鉱物油、植物油にかぎらず、量の多寡(多い少ない)はあっても、光毒性を発揮する。
日焼けしやすくなり、シミの原因になる。


(9) パッチテストでワセリンに陽性反応を示す接触皮膚炎が存在。



(9)のワセリンに対する接触皮膚炎の問題を除外しても、これだけ懸念事項があります。

藤沢皮膚科『脱軟(脱保湿剤)について』より引用。

保湿後のしっとりとした状態は回復を遅らせるだけでなく、溶け込んだ保湿剤が悪い働きを行っているのですね。やはり最終的には自己治癒力の向上を目指すことが完治までの道筋となりそうです。

体に塗っていい塗り薬の名は『タール剤』

保湿依存症にならずに塗っていい外用薬、それが『タール剤です』
保湿剤は肌にバリアを行うのに対し、タール剤は炎症を止めることに強い効果があります。

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炎症している状態を火事にたとえてみるとわかりやすいかもしれませんね。
大げさに言うと、保湿剤は火事にバケツで汲んだ水をかけるようなもの(水で消えない火事もあります)。
一方のタール剤は火事自体を消しにかかる消火器のようなもの。

同じように塗るという行為ですが、その役割は大きく異なります。
タール剤は保湿を行うわけではなく、炎症を止める作用があるので、塗っても問題ないということなのですね。

むしろ、ステロイドが登場するまでの塗り薬はこのタール剤と亜鉛華軟膏を混ぜたものだったとか。
亜鉛華軟膏は抗炎症、抗そう痒効果に効果があるといわれていますので、強いリバウンドを感じた時の補助に最適なのです。

ステロイドに比べると効果は薄いですが、ステロイドが異常なだけ。
あんなにひどい状態の皮膚を一晩できれいにしてしまうのだから、それだけ強い作用があるということ。当然体にはよくないですよね。

ただし塗りすぎてしまうとかゆくなる恐れもあるので注意!

8月に転職してから、ずっと激務が続いてまして肌がボロボロになっていました。
なので、ここに来て初めてモクタールを処方してもらい、結構な頻度で塗っていました。

塗っていると確かに楽になるのですが、いくら塗っていいと言われていても毎日塗り続けることには抵抗を覚えていまして。
それともうひとつ。塗ることによって反対にかゆくなっていることがあるなと気が付いたからなのです。

理由としてはおそらく薄くではなく、潤沢に塗りたくってしまっていたから。。。

実際モクタール先生を抜いてからはひっかいてヒリヒリするダメージがありましたが、余計なかゆみはだいぶ減りました。

しかし、心の支えになっていたのですねw
辛いときは即座にモクタール先生に頼りたくなっています。

そのあともすごくつらい患部を除いて塗らずに過ごしています。
塗らずにいるとやはりべたつきとかもなくこちらの方が快適だなと思いますね。

適度に塗るくらいがちょうどいいということがわかりました。

どうしても辛くて何か塗り薬が欲しい!と思ったら主治医に相談してみてください。
僕が処方してもらったのは、こちらの2種類です(大豆よりモクタールの方が強いみたいです)。


(モクタールはチンク油5g プラスチベース5g 10%亜鉛華単軟膏50gの混合剤。 グリテール・酸化亜鉛はマクロゴール軟膏50g 10%亜鉛華軟膏50gの混合剤)

モクタールを塗るときは衣服の着色に注意しよう

あともう一つの注意点。

モクタールは色素が強いので、衣服につくとなかなか取れません。白系の衣服だと色が変わるほどです。

なので、塗る際はご注意ください。
不要な衣服に着替える。着色の目立ちがない色の服を着る。または気にしないw

あとはつけおきして色を落とすかですね。
うちは界面活性剤の入っていない洗剤につけおきして色を落としていました。

うまく付き合って治していきたいですね。

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