独り言という名のショートストーリー

美しさよりも不自然さ【ショート】

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興味を惹くかどうかなんじゃないかな】

プロのデザインは別として、バランスが取れていて一見綺麗に見える張り紙をよく見かける。均等の文字の大きさで、必要な情報がびっしりと書き込まれていて、色合いもシンプルなもの。

確かにある意味では綺麗である。だが、読むかといえばそうではない。

あまりにも当たり前すぎて情報が何も入ってこないのだ。パッと2秒見ただけで、読んだ気になり(もしくは読みもせず)、浪費されるのがオチなのである。そうして重要な情報が中に書き込まれていたとしても、見落とされてしまう。

なぜそんなことになってしまうのか?と言えば、先にも述べた通り綺麗すぎるからである。どうも人は綺麗に美しく整合性の取れたものを作りたくのだろうか。斯く言う私もその一人だったが、ある時あえて整合性を破壊してみることにした。いわゆる、バランスがものすごい悪い状態を作り出してみたのである

するとどうだろうか。自分でもすぐに直したくなるくらいその不自然さが目に入った。私は自分自身の興味を惹くことに成功したのだ。

人は変にバランスを取ろうとする。だが、バランスなんて取らない方が良いこともある。これくらい不自然な方が目を、興味を惹く。興味を惹けば人は覚える。

本当はポスターでもなんでも伝え方は物語が最強だと言いたいところだが、今すぐに出来るのはこのバランスを崩すことだろう。これは顧客にとっての思っていたのとは違うというギャップを突くということでもあり、ポスター以外でも何にでも適用できる。要するに、不自然でも心をざわつかせた者が勝ちだということだ。



・筆者作田勇次アカウント 
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